2012年7月10日火曜日

日本精工埼玉工場見学

 今日は,縁あって,研究室をあげて日本精工の埼玉工場を見学する機会に恵まれました.日本精工と言えば,個人的な印象としては「ベアリング」です.昨年,学会の研究分科会でNSKプレシジョンのボールねじの生産ラインを見学させていただきましたが ⇒「m-shige's log: JSME RC249 第9回研究分科会」,今回はベアリングの国内生産最大の拠点である埼玉工場を見学できるとあって,とても楽しみにしていました.
 「埼玉工場」と言っても,所在地は群馬県との国境に近い羽生市で,最寄り駅は東武伊勢崎線羽生駅です.JR湘南新宿ライン快速を利用してワープしても,調布から2時間以上の行程となってしまいます.学生たちには,12時30分に羽生駅改札前集合を指示しましたが,おそらく羽生駅には昼食を取るところはないだろうと予想し,途中の久喜駅で長時間の活動が予想される時の定番であるココイチの野菜カレー2辛+福神漬大盛りを補給できたことは幸いでした.
 日本精工は,「にほんせいこう」ではなく,「にっぽんせいこう」 と読むのですね.どうりでPCの日本語変換が,「にほんせいこう」ではうまくいかないわけです.今更ながら取得した知識,自分に絶望しました(そう言いながら,相変わらず「にほんせいこう」と打ってしまう自分がいます…orz)
 埼玉工場の敷地の広さは280,627平方メートル,東京ドーム6個分ということです.これほどの敷地面積は,トヨタ自動車の元町工場や貞宝工場以外に,私が見学したなかでは記憶にありません.
 日本精工の技術力については,国内外ともに認めるところです.
 ① ボールベアリングのシェア世界No.1
 ② 電動パワーステアリング(EPS)の技術力No.1
 ③ ハーフトロイダルCVTを世界で初めて実用化
しかし,どれも永遠を約束するものではありませんね.事実,海外他社の生産拠点との連携を,積極的に進めているようです.でも,ベアリングは輸送機器の安全部品でもあり,精度保証も厳しく求められる量産部品なので,海外生産への動きは鈍いような気がします.でも,油断はできません.技術革新を止めるわけにはいかないと思います.
 今日は,円すいころ軸受を構成する「外輪」「ころ」「内輪」の生産ラインをじっくり見せていただきました.本当に,包み隠さず,全てを見せてもらえたという実感があります.正しく,ベアリングに染まった一日でした.おまけに,リニアガイドの生産ラインまで見せていただき,関係者の皆さんの心遣いが心に染みました.一生忘れることのできない見学会となりました.世話していただいた日本精工関係者の皆様に,心より御礼申し上げます.

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