2017年3月29日水曜日

競争相手もよい教師

が,29日の 『【日めくり】2017年版 日々のことば 「松下幸之助 衆知」』 のことばでした.『“競争相手がいなければ”と思いたくなるときもあるだろう。けれども、競いあう相手がいればこそ、あれこれ知恵をしぼって考える。自分で考えているようで、実は相手に教えられているのである。競争相手も自分を伸ばす励みとして生かしたい。』 という解説が沿えられていました.英訳は,"A rival can also be a great teacher." でした.

 今日もことばの趣旨からは外れてしまうかもしれませんが,正直,スポーツなどの勝負の世界におけるライバルという関係を羨ましく思っています.その時その時の勝負でハッキリと勝敗が決まり,その結果はそのとき限りのもの.次の勝負には関係ありません.
 研究にもライバルというものは存在すると思いますが,研究の場合は個人が発表した論文などはその人の業績として認められ,その後は他者の研究にも影響します.基本的に,他者の研究をそのまま真似することは許されず,他者の業績であることを明らかにした上で,独自のアイデアを足さなければなりません.将棋に例えるならば,棒銀や中飛車などの定跡でも,何らかのバージョンアップをしたものでなければ使ってはいけないということになるでしょうか?
 まあ,あまり固く考えずに,よい論文が発表されたらその著者を中心に据えて,みんなでよってたかって様々なバージョンアップを楽しめば良いのかもしれませんが,相互理解を図るのが難しそうです.やはり,研究者はその人スペシャルの世界を持っていてナンボだと思います.

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