2013年7月23日火曜日

綾瀬はるか 「戦争」を聞く

という岩波ジュニア新書を,今週の日曜日に買って,その日のうちに読了しました.リーディンググラスを使うようになって,読書量が確実に向上しました.最近,読書から離れていたのは,やはり,老視の影響が大きかったようです.

 この本は,広島出身の女優・綾瀬はるかさんが,被爆者や沖縄戦の関係者のもとを訪ねたときの様子を文章にしたものです.どうして,この本を買うことになったのか.綾瀬はるかさん,いいですよね.もちろん,綺麗な女性なんですが,それだけではないような気がします.どうしてなんでしょう? よく,分かりません.書店でこの本の表紙を見たときに,そういう気持ちだけがきっかけで,手にとって読んでみたのですが,何気なく読んだ部分がまずかった.思わず泣きそうになってしまい,慌てて本を閉じて,顔を伏せたまま店内をぐるぐる歩きまわり,落ち着いたところで,本をレジに持っていって購入したというわけです.

 掲載されていたエピソードは,どれも考えさせられるものばかりでしたが,特に印象に残ったものが二つありました.
 一つ目は,長崎原爆資料館で見たことのある 「遺体の傍らに呆然と立ちすくむ少女」 の写真にまつわるエピソード.資料館で読んだ説明には書かれていなかった真実と,最近になって実現した奇跡のような再会に,とても深い感動を覚えました.長崎原爆資料館の説明も,この事実を加えて変更されているかもしれません.
 二つ目は,真珠湾攻撃にまつわるエピソード.黒焦げになったアメリカの人の死体の写真に,大きな衝撃を受けました.考えてみれば,アメリカの人のこのような写真を,これまでに見たことがありませんでした.心の奥で,日本人は被害者なのだという気持ちがあるのかもしれない.日本人も加害者なのだという事実を考える,とても重要な機会となりました.このような写真が展示されることになったというハワイのアリゾナ記念館,必ず,見学に行きます.

 戦争は,多くの普通の人間を,想像もできないような人間に変えてしまう.人間が,人間でなくなってしまう.「伝えておかなければならない 大切な記憶」 でいっぱいのこの本,「ジュニア新書」 という肩書きに惑わされることなく,是非,多くの人に読んでもらいたいと思います.

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