2013年3月22日金曜日

伊勢神宮参拝 (1.せんぐう館)

 平成25年3月20日春分の日,伊勢神宮参拝の初日,品川駅7時6分発の新幹線で名古屋へ.そこから近鉄特急に乗って,10時半頃伊勢市駅に到着.早速,「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」,通称 「外宮(げくう)」 に向かいました.

 まず,表参道の第一鳥居の近くにある 「せんぐう館」 を見学しました.これまで,このような神社のテーマ館は,参拝後に見学するものだと考えてきたのですが,今回は参拝後に入り口に戻るのは面倒だと思い,先に見学しておくことにしたのです.しかし,後になって考えてみれば,「せんぐう館」先に見学しておいたことは,本当に幸運でした.

 私は,皇室が伊勢神宮と繋がりがあることは知っていましたが,正直,認識は薄かったと言わざるを得ません.入場してすぐに観た 「遷宮シアター」 で,伊勢神宮が毎日行なっている 「日毎朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」 の様子や,式年遷宮で天皇陛下が大御神(おおみかみ)を新殿に還す 「遷御(せんぎょ)」 の様子を見て,自分が日本国について,いかに無知であるかを痛感しました.この映像は,日本国民のために,是非,YouTube で公開していただきたいです.

 御装束神宝は,金工・木工・漆工・染織といった我が国伝統の工芸技法を駆使し,遷宮に合わせて新調されるのですが,その技術と完成度の高さに度肝を抜かれました.量産技術では太刀打ち出来ない,作り手の魂が込められた,真の逸品生産がここにあります.本当に良い物を作ろうと思ったら,金とか時間は関係ない.何のしがらみのない世界でこそ,良い物が生まれる.

 「せんぐう館」を見学せずに外宮を参拝し,それから「せんぐう館」を見学していたら,おそらく,外宮を参拝し直すことになったと思います.今後,宝物殿などのある寺社を参拝する時は,最初に宝物殿を見学してから参拝したいと思います.予備知識が無いまま,物事にあたることのもったいなさを痛感しました.これから伊勢神宮を参拝する方は,始めに外宮を参拝することは当然として,その前に「せんぐう館」を見学することを強く勧めます.

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