2011年9月8日木曜日

誤った一生懸命は 怠惰より悪い

が,今日8日の『日々のことば 本田宗一郎「夢」』のことばでした.『一生懸命であればよいというわけではない。誤った方向での一生懸命は、成果がなかなか上がらないどころか、かえって怠惰よりも悪い結果を招くこともある。一生懸命には「正しい理論に基づく」ことが必須の前提条件なのである。』 という解説が添えられていました.これは,真意を理解することが難しいことばですが,教育者の一人として,昔から感じていることがあります.

 人間,悪意を持って他人に害をなすことがあります.これは困ったことではありますが,プロセスとしては分かりやすいものです.対応策もシンプルです.問題を自覚している人間に説諭して,修正すればよいだけですから.
 問題は,悪意はないのに他人に害をなす人間です.この場合の対応は困難を極めます.本人に自覚がないのですから,悪いと言っても納得してくれません.最後は聞き流されておしまいでしょう.そして,また同じ悪事を繰り返して,他人に害をなすことになるでしょう.

 一生懸命の意味を個人的に解釈して,サボっているつもりはないのにサボっている人間がいます.

余裕がないのは,一生懸命とは違います.

好きな事を我慢しているのは,一生懸命とは違います.

やりたくないことをやるのは,一生懸命とは違います.

やりたいことだけ一生懸命やるのは,仕事ではなくて,趣味ですね.

やるべきことを一生懸命やるのが,大人というものではないでしょうか.

仕事よりも趣味を優先するような人間とは,一緒に仕事したくありません.
 

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