2011年6月25日土曜日

サントリー山崎蒸溜所見学

 今日の午後,京都府かと思っていたら大阪府にあるらしい,サントリー山崎蒸溜所に行ってきました.山崎と言えば,豊臣秀吉と明智光秀で戦った古戦場!でもありますが,私にとっては普段は気楽に飲めない国産ウイスキーである「山崎」の産地です.これまでに,日本酒の造り酒屋やビール工場はたくさん見学しましたが,それ以外のお酒の工場を見学したことがありませんでした.明日,大阪で知人の結婚披露宴があるので,思い切って前日に見学することを決意いたしました.それにしても,今日の京都はギラギラと太陽が照りつける真夏のような天気でした.
 今日は,試飲や特別映像を通じて,ハイボールや世界の様々なウイスキーの個性を楽しく紹介し,ウイスキーが持つ奥深い魅力を体験する有料(1,000円)の見学ツアー 「It's Whisky Time.」 に参加しました.私はいつも,ウイスキーはオン・ザ・ロックかストレートで飲んでいます.事前に内容を知ってはいましたが,心の底から楽しめるかどうか不安でした.
 最初にハイボール今昔について昔のCMやバーの様子などをビデオで見た後,ウイスキー工場を見学しました.「原料・仕込み」⇒「発酵」⇒「蒸溜」⇒「熟成(貯蔵)」と各工程を見学しました.貯蔵庫以外,とっても暑かったです.
 蒸溜工程で使われている「ポットスチル」と呼ばれる銅製の蒸溜釜は,ストレートヘッド型,バルジ型など,色々な形がありました.同じ形のものはないようでした.バルジ型で蒸留すると,味が丸くなるそうです.初溜釜と再溜釜を使って2回蒸溜するなど,一工程だけで色々な原酒を作っているようです.
 熟成工程の貯蔵庫では,樽の数に圧倒されました.使われている樽は,材料,大きさ,使用回数など多種多様です.同じ味になる樽は二つとない,ということになりますね.この工程で,無色透明の原酒は,さらに無数の味に熟成されていくわけです.
 一番驚いたのは,最後の「ブレンド」の工程です.これは口頭での説明だけでしたが,ブレンダーは数ある原酒の中から1日200~400種類をテイスティングし,各製品の特徴やクオリティを満たすものを選んで組み合わせ,ひとつのウイスキーとして仕上げるのだそうです.なんという味覚と記憶力の持ち主なのでしょうか!まさに,プロフェッショナルの仕事と言えるでしょう.
 工場見学後,お待ちかねの試飲の時間となりました.最初に,全員で「山崎10年」を使ってハイボールを作りました.とっても美味しかったですが,正直に申し上げて,山崎みたいないいウイスキーをハイボールで飲むことについては反対です.いつも愛飲している「バランタインファイネスト」や「ジャックダニエル」のハイボールもご馳走になりましたが,やはり山崎10年のハイボールの方が美味しかったです.しかし,値段がまったく違うので,比較するのはちょっとどうかと思いました.最後に「山崎12年」を,水を適量加える「トワイスアップ」という飲み方でいただきました.やはり,ウイスキーはこの飲み方が一番です.
 とっても楽しい見学ツアーだったのですが,一人で来ていたのは,私を含めて4人だけ.すべて男性.ちょっと寂しかったです.でも,本当に有意義な見学ツアーで,ウイスキーに対する見方が良い意味でずいぶん変わりました.今度は夫婦で来て,別の見学ツアーに参加したいと思います.

 ~ウイスキーの世界は奥深い~

 最後に番外編ですが,新大阪のホテルに向かう途中で,集英社スーパージャンプで「ナッちゃん」という鉄工所漫画を描いていた漫画家の先生にTwitterで誘導されるまま,新大阪駅在来線構内コンコースの一番奥にある立ち喰いうどんの店で,「肉うどん」(500円税込)を食べました.他にも色々なメニューがありましたが,これは肉うどんだからこそ,こんなに美味しかったのだと思います.大阪出張のときの食のレパートリーが,また,1ページ.

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