2009年1月23日金曜日

栄光なき天才たち

 今日は,型技術協会主催の見学会で入間市の入曽精密にいってきました.この会社は,主にF1マシンや人工衛星の部品などの金属精密部品作製を手がけている会社ですが,「マシニングセンター」と「IT」と「職人の技」を高度に融合した「MC造形システム」が有名で,2005年度 日経ものづくり大賞を受賞するなど,その技術は業界で高く評価されています.また,一般消費者向けに,“アルミの薔薇”や“世界最速のサイコロ”,“世界最小のサイコロ”などのユニークな製品を提供していることでも話題になっています.最近では,新薬師寺の収蔵物であるバザラ大将を,3次元レーザー計測により作成した3次元データを元に「メタルのバザラ大将」を製作し,これも大変注目されています.「イメージを形に」という姿勢が,私の取り組んでいる工作機械操作インターフェイスのテーマと近いので,今後も色々と協力できればと考えています.
 ところで,入間市駅に着いてから見学会まで時間があったので,駅前の BOOK OFF に何気なく立ち寄って店内をぶらぶらしていたところ,長い間,捜し求めていた漫画に遭遇しました!「栄光なき天才たち」全17巻 です.この漫画は,すばらしい才能を持ち,本当はもっと高い評価を得られるべきだった不幸な偉人達の伝記集といったところでしょうか.私は16巻までは持っているのですが,最後の17巻「佐藤次郎」だけ買いそこねていました.それから15年ほど探し続けてきたでしょうか.最近では,ほとんどあきらめていたのですが,今日,全巻と出会い.反射的に全巻,大人買いしてしまいました.といっても,各巻100円だったので,2000円でおつりがくる買い物でしたが.それにしても,こんな貴重な漫画をまとめて手放す人がいるとは...ありがとうございました! 17巻だけは家に持って帰りますが,16巻までは研究室においておくことにしました.漫画といっても,この漫画は特別です.絶対に全巻を読破するべきです.特に,最大の長編である11, 12巻の「浮谷東次郎」がお勧めです.

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